江戸川区小岩で生活する
方々の健康を
支えて
いきたいと考えています
院長 久米 淳美
「江戸川中央医院」は、私の父と叔父が約55年前に開業したクリニックです。
朝から晩まで患者さんのために診療する父の背中を見て育ってきたこともあり私も医師の道を選びました。
2015年にクリニックの建て替えとともに引き継ぎ院長となりました。
「自分が患者さんだったら」と患者様の立場に立って考えることを大切にし、車椅子やベビーカーの方でも来院いただきやすいようバリアフリーな設計にしています。
診療を通して患者様の体調に関する悩みや不安を理解し、いらした方がほっとできるようなクリニックを目指しています。
略歴
- ● 帝京大学医学部 卒業
- ● 順天堂大学大学院医学部医学科 卒業
- ● 順天堂大学医学部附属順天堂医院 循環器内科 入局
- ● 江戸川中央医院 院長就任
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医師を志したきっかけ
父の影響で小さい頃から医師という職業が身近だったこともあり、物心ついたころから自然と自分も父のように医師になるのだと思っていました。今でも小さい頃にみた診察室での父の姿を覚えています。
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耳の聞こえない患者さんとの出会いと、
医師として大切にしていること帝京大学医学部に進学し、卒業後は研修医として循環器、呼吸器、消化器など内科系を中心にさまざまな医局で経験を積みました。
研修医時代に印象的だったのは、ある高齢の男性の患者さんとの出会いです。
消化器疾患で入院していたその患者さんは、子供の頃から耳が聞こえず、文字を書くこともできない方でした。そのため、手話のできる奥様を通してしかコミュニケーションが難しかったのです。
しかし、いつもお見舞いの奥様がいらっしゃるわけではなかったので、奥様のいないときはジェスチャーでコミュニケーションをとるようにしていました。ある日、看護師からその患者さんが「先生の言っていることがわからない」と言っていると聞きました。
ジェスチャーで伝えているつもりが全く本人には伝わっていなかったようでした。
耳が聞こえないということで、きちんと対応が受けられないというのはよくないですし、担当医である以上、患者さんとコミュニケーションを取りたかったため、手話の本を買って勉強しました。患者さんにも「手話を教えてほしい」と頼んだところ、夕方の手話ニュースを一緒に見ようと誘われました。
なかなか時間が取れなかったものの、可能なときは一緒に見るようにしていたところ、しばらくして簡単な手話はできるようになりました。
その後は「元気ですか?」「お通じはどうですか?」など毎日の回診で調子を尋ねるようにしていました。私が診療科を異動して担当医ではなくなった後、偶然外来でその患者さんと再会したのですが、そのときにも私のことを覚えていてくださったのはとても嬉しかったです。
手話は今ではほとんど忘れてしまいましたが、患者さんとのコミュニケーションは今でも大切にしています。 -
医院継承後のありたい姿と今後の展望
2015年に父から江戸川中央医院を継承し、院長となりました。
医院では、かしこまらなくていいような「話しやすい存在」であるように心がけています。また、患者さんの立場に立って考えることを大切にし、車椅子やベビーカーの方でも来院いただきやすいよう院内はバリアフリー設計にしています。
父の代から3代にわたって当院に通ってくださる患者さんもいらっしゃり、そうした方々に今後も安心して通い続けていただけるようコミュニケーションを大切にして、地域に根付いた存在としてやっていきたいと考えています。